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会員寄稿

「袖すりあうも他生の縁」

神門組 長泉寺 門徒推進員 上田克夫(うえだ・よしお)

私たちの地域の公民館をコミュニティーセンターといっている。略してコミセンである。コミセンには、それぞれの目的によって部が設けられ、その部に所属して研修会が実施されている。

私は「人権」の部会に所属して同和問題・差別の問題。男女共同参画の問題の研修会に参加している。ところが、ここで議論されることは、差別の現実を見据えてどうするのか、どうしなければならないのか、核心に触れた議論にならないもどかしさを感じている。加えて、幼児の虐待や、いじめ、いじめによる自殺など、最悪という報道がなされています。また、政治家の腐敗などおぞましいことばかりです。

とかく人間は自分勝手、自分の都合で毎日毎日を生きています。損か得か自分のものさしによる生き方が私たちの日常の姿であります。すなわち人間中心のおごりが真実を無視して人間差別といった問題を引き起こしてきたことです。

親鸞聖人の教えの中に「一切の有情はみなもって世々生々の父母兄弟なり」とお示しになっているように、あらゆるものは全てが繋がりあっているいのちだから、みな等しく救うべき人ばかりであるとお示しいただきました。

コミセンで人権関係に関わって、あらためて我執は人間の心の根深いところで払拭できない宿業であることです。生かされているいのちを大事と思い、尊厳の心が人権問題の解決に繋がることだと思います。

6月神門組では、親鸞聖人750回大遠忌法要お待ち受けと門主さまの消息披露が勤修された際の記念法話に、「今私たちがいることは両親がいるからで、その親も両親がいて生まれた。この関係をずっと遡ると10代で1024人、27代遡ると1億3400万人になる。日本の国民全体が親子の縁につながることになるということです。「袖すりあうも他生の縁」、皆が御同朋であるということです。我執にとらわれる凡夫であることに気づかされます。

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