2006(平成18)年度 第4連区門徒推進員研修協議会

                                         

【期 日】 2006(平成18)年9月24日(日)〜25日(月)
【会 場】 ホテル一畑(島根県松江市千鳥町30
【テーマ】 御同朋の社会をめざして
【講  師】 小林義教(こばやし・よしつぐ)基幹運動推進中央相談員
【主  催】 浄土真宗本願寺派 伝道社会部
【主  管】 第4連区門徒推進員連絡協議会
【担  当】 山陰教区門徒推進員連絡協議会
【参加者】 149名
〔四州教区〕 7名〔備後教区〕 6名

〔安芸教区〕33名〔山口教区〕23名

〔山陰教区〕67名
〔特別参加〕 8名(松江組・飯石北組の住職坊守方)
〔スタッフ〕  5名(講師、所長、職員)

総勢、ザッと150名。

2日間にわたる研修でしたが、プログラムに沿って振り返ってみましょう。

9月24日(日)

12:30 受付
さて、いよいよ当日です。

何度となく会議を重ね、そして午前中の資料の袋詰めなどの作業を終えて、準備は万端。

後は皆さまのご到着を待つばかり。
ですが、いささか緊張の一時でもあります。
13:00  開会式
1)開式のことば
2)勤行「讃仏偈」
3)浄土真宗の生活信条
4)あいさつ   
  山陰教区教務所長
  山陰教区門徒推進連絡協議会会長
  第4連区代表幹事
5)来賓紹介
6)「真宗宗歌」斉唱
7)閉式のことば

いよいよ開会です。
勤行は例によって会員が勤めます。調声は、名免良(なめら)監事(松江組)。
「緊張で足が震えた」とおっしゃっておられましたが、どうしてどうして。

13:30  講義「基幹運動総合計画について」

講師 
小林義教
 基幹運動推進中央相談員
       本願寺布教使

       教誨使
       北海道教区・空知組・西林寺住職

本年度から新たなスローガンに変わりました。
【 ともに いのち かがやく 世界へ 】

「この基幹運動というのは、如来さまの本願というものをよりどころとし、そしてそれは如来の願い、救い、み教えというものを聞き、また聞いたもの、そういう我々念仏をいただく一人ひとりが共に、あるべき自分自身の姿、あるいはあるべき社会のありようについて実現を目指していく。そういう動きでございます。」

と、鋭い切り口でお話が始まりました。運動の推進に向けて、多くの課題を提供していただいた講義となりました。

14:45  事例報告(体験発表「私の取り組み」)

15分の休憩を経て、各教区から参加いただいた方々から、それぞれの活動を通しての思いをお話いただきました。それぞれ地域は違っても、共通する悩みや課題のあること、そしてそれに対する取り組みのあり方を考えさせていただく、貴重な体験発表でした。
事前に寄せていただいたレジメなどから、その要旨の一端を。

 
体験発表@ 西込 嵩 氏(四州教区高知南組教秀寺

「私たちの高知南組は僅か8ヶ寺ですが、全ヶ寺が揃うことはまずありません。これは大きな課題として、全ヶ寺が参加できる環境づくりへの努力が一層求められます。そのために「門信徒会運動研修協議会」の実施、そして機会ある毎に他の寺院への呼びかけを繰り返した結果、20km離れた寺院が三期から加入、念願叶っての実現です。」
に始まり、

「最後に提言ですが、組連研が門徒推進員養成を目的とするならば、組の枠組みにこだわらずに参加を認める方向でどうでしょうか。すぐ近くに隣の組の寺院が2ヶ寺あり、組が違うため一緒に行事をしたことはありません。組も大切ですが、門徒にとっては地域も大切なことです。組の枠組にこだわるのなら、2組合同の形式を試みてはどうでしょうか。」

という、熱のこもった提言であった。

 
体験発表A 田口竹子 氏備後教区備中里組正専寺写真上


「私たちは悲歎の中にある人にどう寄り添ったら良いのでしょうか」という問いかけ、そして、「悲歎の中にある人に寄り添う時、心から悲しみや苦しみを本当に分かってあげようとしているでしょうか。興味本位や同情の気持ちで寄り添ったりしていないでしょうか。慰めのつもりでかけたことばが、その人の悲しみや苦しみをより一層深いものにしていることもあるのです」という、自らがご主人を亡くされて経験したことを踏まえ、「悲嘆の中にある人に寄り添うことは大変勇気のいることです。どう寄り添ったら良いのか真剣に考えてみましょう」と、その体験を通しての提言は、後の話し合い法座で取り上げられるほど、多くの参加者の心に響いた。

 
体験発表B 小西正明 氏安芸教区広島北組超円寺


「門徒推進員として、まず己、自分自身を研修するという、自分自身を磨いていくということは当然努力していかなければならないこと。門徒推進員として自分たちの地域でどういうことができるか、どういうことをさせていただいた方がいいのか」と切り出された小西さんは、地域活動に密着した活動を展開されているという。そして「いま最も大切なことは、明日につながる念仏者の育成をめざすこと。子どもたちから青少年若者たちの念仏者としての育成に熱意と努力を傾注すること」という提言は「開かれたお寺、そしてその活動のあり方」を問うものであった。

  
体験発表C 清水博晴 氏山口教区都濃東組浄蓮寺


「みんなと、地域社会、お寺と地域社会。これは連動しとらなきゃいかん」と、声を大にしての提言が始まる。

そのためにはどうしたらいいのかということで、体験談を語ってくださった。「常識会」というのがあるという。が、元々お寺に学習会というのがあった。しかし、それはかなり高級なもので、初めは大体30人ぐらい集まっていたのが、1年経ったら5〜6人になってしまっていたという。それで、「これじゃあいけませんから、何とかなりませんかね」という相談を受けて、じゃあ、一番簡単な所からいきましょうと。お念珠の持ち方、それから礼拝の仕方、座ったときの目線。それから、如来さんはどなたですよとか。そういうところから始めて、今10年近くになるという。

 
15:30  話し合い法座
@講義、体験発表を受けて
Aみ教えに学ぶ
B山陰の妙好人に学ぶ

    (※詳細は、第2日目、『話し合い法座の報告』参照)


17:30  夕事勤行、事務連絡
 
 
18:30  夕食交流会
「本願寺(おやま)音頭」に大変な盛り上がりとなりました。
9月25日(月)
 
 
8:30 お勤め(感話)

「正信偈」のお勤めに続いて、感話をいただきました。


『仏法では「同座対面五百生」という言葉があるのだそうです。仏教ではご縁を非常に大切になさる。色々なご縁をいただいて我々はこの研修会に出ておるわけです。そういうことからしますと、非常に大切なご縁なのですが、そのご縁は500回生まれ変わらないと次のご縁には合えないという大切なご縁だそうでして、今日のこの研修会も2度とない、これをおいてはないということですから、ご縁で、このように研修会が開かれておりまして、この度の研修会が有意義な研修会になれば、非常にありがたいなと思うことでございます。』
お話は三村理事(因幡組)。
「感話」という言葉は、パソコンでも変換できない特殊な言葉のようです。初めは困惑しておられたようですが、ありがたいご縁に合わせていただきました。
 
9:00 話し合い法座の報告

第1日目、8班に分かれていただいて、約2時間にわたっての話し合い法座、その報告。大別すると、

(1)「開かれたお寺」とあるが、それはいろいろな人がお寺に訪れるようにすることなのか、それとも、いろいろな活動を通して地域社会とかかわっていくことなのか。
(2)仏法は家庭からをテーマに、日常からの取り組みを進めようということで、若婦人の研修の時に、親子で参加できるように、親婦人などの応援や、周りの理解が得られるようになった。
(3)子どもや若い人たちに、家庭において正しく浄土真宗のみ教えを伝えていこうと、一緒になって考え話し合っている。
(4)妙好人の生き方に門徒推進員の原点があるのではないかと、話を聞かれて感銘を受けた。
(5)連続研修会に参加する人が高齢化して、中央教修を受けられない。
(6)お寺の活性化には組織の充実が欠かせないものであり、その中で門徒推進員の活動が大事であること。
(7)門徒と氏子という二重構造の中で、地域社会とのかかわり方が難しいこと。

というようなことになろうか。
もちろん、お寺にお参りして、お聴聞を欠かさないようにするというのは、共通の思いである。
また、話し合いの多くはそれぞれの活動や体験談に終始したようだ。が、これから、将来に向けて、私たちはどうしたらいいのであろうかということの話し合いがあっても良かったのではないかという反省点も指摘された。

 
10:00 全体協議会

座長は上田理事(温泉津組)。
軽妙な司会で、笑いも取りながら、約1時間半の協議会も、時の経つのを忘れさせてくださった。
また、150人に及ぶ人の前で発言するのは、大変な勇気がいるものだが、なんのその。さすが門推協のメンバーである。
活発で、そして貴重な意見交換が行われた。

概ねの意見や質問を集約すると、以下のようになる。

寺院からの情報や援助が不足している。

浄土真宗の葬儀のあり方について。

浄土真宗のみ教え、特に浄土について。

若い世代への伝道のあり方。


運動の具体的な取り組み方等々、本当に皆さんの真剣な思いが伝わってくる協議会でした。皆さん、本当に熱心である。その熱意を冷ますことのないよう、寺院方のたゆまぬご尽力をお願いしたい。

 
11:30 まとめ
最後に小林中央相談員より、「まとめ」としてのアドバイスをいただいた。
『門徒推進だより』のアンケートの集計について、「門徒推進員さんとしてどのような活動がしたいですか」という項目あるという。全般的な活動は、お寺関係、寺院の役職関係が7割〜8割。教化団体、仏壮や仏婦などに参加されている。その中の、「どのような活動がしたいですか」という項目に、
若い世代との関わり、伝道奨励・・・・・13%
寺院活動への協力・・・・・・14%

社会に貢献できる活動、地域との関わり・・・・・6.4%

法座への参加奨励・・・・・・15%

連研への参加奨励・・・・・・・・7%

という回答があった。その分析の中で、門徒推進員さんが活動し易い環境作りを、一つずつ確実に進めてくことや、社会にどう発信していくのか、どう展開していくのかというところが課題として明らかにされた。
また、「
親族全員が揃って葬儀に参列する。そういう状況が出来ない社会になってきています」という指摘には驚かされた。
この間も葬儀がございまして、お爺さんが亡くなっても長男が帰ってこない。「息子さんはどうしたんだ」といったら、「いや、仕事が忙しくて」。あるところへ行けばお孫さんが通夜の時にいたのに、葬儀の時にいない。「どうしたんだ」「いや、塾があるから」。やはり自分の大事な肉親の死を目前にして、その肉親を送る。そういう中でいのちのバトンタッチがない。いのちの本当の現実を知ると同時に、いのちはバトンタッチされていくというのが、そういうものがだんだん私たちの周りからなくなっていく。お爺さんの葬式に出るよりも仕事が大事だ、学校へ行って、塾へ行って勉強することが大事なんだよということが通常のことになってしまっている。ということは、いのちの根本が揺らいでいる。

たまたまの例なのかもしれないが、空恐ろしい社会になりつつあることは確かなことだ。
私たちは、何をなすべきなのか、本当に考えさせられる研修会となった。

また、会の終了後、各教区の代表の方々と挨拶を交わしているときのことであった。

「今回の研修会では、女性のスタッフはおられませんでしたね。」

と。男女共同参画のことを意味しておられるのであろうが、現在の教区門推協の委員はみな男性である。それはまた、各組の代表者が男性ばかりであるということだ。

現実、第4連区の5教区の内、3教区は女性代表者である。ここらあたりも、今後の課題である。

  
12:00 閉会式
  次回は備後教区担当。よろしくお願いいたします。
2日間にわたる研修会でしたが、おかげさまで、誰一人として体調を崩される方もなく、全ての行事を終了することができました。ありがとうございました。
 

1)開式のことば
2)「真宗宗歌」斉唱

3)あいさつ

     山陰
教区代表者謝辞 
        
次回担当、備後教区代表者
4)「恩徳讃」斉唱
5)閉式のことば

2日間の全体進行を勤めていただいた上田理事(神門組)。
ご苦労さまでした。